【 世界が終わるまで絵を描く
手にした絵から始まる世界 】
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■「世界が終わるまで絵を描く#230/ 231/ 232」
兼子真一 ドローイング
制作年:2020年
和紙に鉛筆、アクリル絵具
作品サイズ:B5(190×260mm)×2枚/B6(190mm×130mm)×1枚
額装済:木製ゴールド額/ガラス
額サイズ:600mm×500mm
※こちらは専用額に入った状態となります。
※アーティストが描いた一点物です。作品はオンライン限定の発表・販売となります。
※送料は別途発生いたします。
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絵について
人間の塔
登って落ちる人たち
地平線と山
そこに落ちた男女
月と太陽
ヘソのようなカモメ
女のシルエット
イメージのカケラから繋がる人間の物語。今僕たちの中でイメージの暴走が起っている気がする。思考する時間が増え、イメージが現実を追い越してリアルな現状を表現する時代になった。コロナ渦で描かれたこの絵には、人間のゆくえを示唆するイメージのカケラが散りばめられている。
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※KANEKO Shinichi. online vol.1
【 世界が終わるまで絵を描く手にした絵から始まる世界 】
2020年、COVID-19により世界が一斉に恐怖に覆われた。この時僕は初めて世界の終わりを想像し、終焉に向かう自分の姿を思い浮かべた。それは、絵を描いている姿だった。恐らく混乱の後、僕は日課のドローイングを描いているのだろうと思った。3月25日に不要不急の自粛要請が出された日から描き始めた「世界が終わるまで絵を描く」 シリーズは300枚を超え今も増え続けている。
今、現実世界で人との距離が広がる一方で、オンライン世界ではその距離が無くなってきている。僕はアトリエでひとり「世界が終わるまで絵を描く」気持ちでドローイングを描いているが、その絵をあなたがそのまま手にすることが出来る時代になったことに気づいたとき「絵から始まる世界」を想像することが出来た。
【世界が終わるまで絵を描く手にした絵から始まる世界】は僕がコロナ禍で感じた世界の終わりから始まりへとその意味を変えていくプロジェクトである。僕が知らない場所で誰かが手にした絵から始まる世界がある。そのきっかけの絵となってくれたら嬉しい。
アーティスト:兼子真一 2020 9月