SOLD OUT
【Scrap Drawing 】
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■「 Torso 」
兼子真一 コラージュ・ドローイング
制作年:2021年
紙、ドローイング・落書き、鉛筆、アクリル絵具、墨汁など
作品サイズ:508mm×383mm
額装済:アルミ細額/アクリル板
額サイズ:512mm×397mm
※こちらは専用額に入った状態となります。
※アーティストが描いた一点物です。作品はオンライン限定の発表・販売となります。
※送料は別途発生いたします。
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絵について
“ Torso -力の象徴 ”
“人間の力強さ”みたいなものを表現したいと思っている。その象徴として僕は女の腰・骨盤をよくモチーフにする。生と死が生まれる場所である。
この作品は、小さな絵がコラージュされ、大きなTorso(胴体)のシルエットを作り出している。僕はこの絵を見て人間誕生の物語を連想した。大きな手が男女を地上に下ろす。そして人間の連鎖が続いてゆくイメージである。僕は制作では「関係」をテーマに手足のもつれを用いるが、この絵は鎖状に手足の繋がりが上から下へ流れを作っている。Scrap Drawing は細かい要素が偶然に重なり大きな物語を作り上げる面白さがある。
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※KANEKO Shinichi. online vol.2
【 Scrap Drawing 】
僕は没になったドローイングを捨てない。ノートの端に描いた落書きも取ってある。描かれた絵の大半は発表されることなく仕舞われる運命だ。どうせ人に見せることはないのだから捨てようするのだが、そのたびに「なんか面白い絵だな」と愛着が湧いてきて捨てられなかった。そうして長い時を生き延びた絵は、紙の劣化と共に描かれた理由や意味から解放されて生き生きとし始めた。僕はこの絵たちをランダムに繋ぎ合わせ、そこから自然と出てきたイメージを作品にした。このシリーズを「Scrap Drawing」と名付けオンライン・プロジェクトとして制作をスタートした。本来作品にはその瞬間・その時代の空気やアーティストの意思が表れるものだが、「Scrap Drawing」は様々な時代と意思の片鱗が散りばめられた”時”の層で出来ている。
アーティスト:兼子真一 2021